2012年1月28日 (土)

住所不定無職インストアライブ@渋谷タワーレコード

住所のライブは初参戦。
細野さんの「住所不定無職低収入」が流れてメンバー登場。
「マジカルナイトロックンロールショー」から勢い良くスタート。
やっぱこの曲は元気出る。
演奏はCDの印象と同じくちょっと危なっかしいところもあるけど、
ユリナとヨーコはカワいく見てて楽しい。
その分ゾン子のギターが孤軍奮闘。
途中で弦が切れるほどの熱演。
しかし、チューニングに手間取っているとユリナに怒られたりしてカワイそう。
ユリナはMCで詰まるヨーコにも容赦なくSッ気たっぷりでおもしろい。

後半のゾン子とユリナのパートチェンジ場面では
ヨーコのダブルネックギターを弾く姿がイカしてた。
そしてドラムがゾン子担当になるとさらにライブはヒートアップ。
ユリナのギターソロがいい。
ていうか慣れてくるとなかなかウマイじゃんと思えてきた。
ゾン子にかなり鍛えてられているのでは。

あっという間の1時間でちょうどいいサイズ。
ゾン子のしゃべりも聞いてみたい気がするが、
バンドの性格上それは無理なのかも。

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2012年1月26日 (木)

テリー・ビッスン 『平ら山を越えて』

河出書房奇想コレクションから2冊目のビッスン短篇集。

「平ら山を越えて」
地殻変動で出来た巨大な山を横断するトラックドライバーが主人公。
ヒッチハイク少年との交流というオーソドックスなストーリーが、
SFチックな細かい描写を交えて語られる。
大気圏近くまで行くので呼吸スプレーを使わなければならないなど。
しかし、カーステレオでかけるのはライル・ラヴェットやロレッタ・リンの
いかにもなカントリーなのが笑える。
陸ロブスターの襲撃もおかしい。

「ジョージ」
翼が生えた赤ん坊を生んだ両親の話。
世間体を気にする夫が現代風。

「ちょっとだけ違う故郷」
少年達が見つけた公園に埋められた飛行機。
炭酸飲料を燃料にして飛んだ先がパラレルワールドで
藤子マンガ風なところも。
主人公が好きな少女の足が不自由なのが効いていてほろ苦い。

「ザ・ジョー・ショウ」
テレビに取り付いたエイリアンの使者に女性が振り回され
ストリップまがいをやらされるハメに。
銀行のATMと会話する「アンを押してください」と同趣向のバカ話。
主人公の美人OLが事態に気づくきっかけがおもしろい。
日課である入浴中のリラックスタイムでいつものマイルスのCDをかける。
ソロが始まるとコルトレーンが演奏をトチってやり直すのだ。

「スカウトの名誉」
また時空を超えた謎のメールが発端だが、
孤独なヒロインの様子がうまく絡んでる。
タイトルがうまく技巧派ビッスンの面目躍如。
ここから後半の話は徐々にシリアス路線に。

「光を見た」
30年ぶりの月面の発光現象を探査しに行く引退した女性宇宙飛行士。
アイデアは星新一とかを思い出した。
ラストはペットを飼っている人にはグっとくる。

「マックたち」
クローン技術と死刑制度についての衝撃作。
この本で唯一以前に読んだことある作品で、
山岸真編『90年代SF傑作選』に収録されていた。
当時ビッスンはこういうのも書けるのかと大変驚いた。
ていうかこれが彼の最高作だと思う。
それは今読んでも変わらなかった。

「カールの園芸と造園」
植物が希少価値になった世界の造園屋。
ユーモラスな「平ら山」と違い、暗い未来。
最後に明かされるヒロインの本名がキーとなっている。
作品では電気仕掛けの代用植物が主流になっているが、
今の日本にはこれもつらい。

「謹啓」
70過ぎの老人に人口間引き通知が来る未来社会。
70年代のSF映画などで良く使われたテーマだが、
主人公を元左翼活動家のヒッピー世代としている。
政府公式の安楽死集団のテーマ曲がランディ・ニューマン作曲というのが何とも。
安楽死セットの鑑賞DVDはガルシアのソロ。
うまく死ねなかったあとの脱出アクションはいらなかったかも。
ただ逃亡先のレジスタンス病院が結局老人ホームと変わらず、
主人公の絶望がより増していく。
生きる事は死に対するレジスタンスなのだと悟るところは考えさせる。

『ふたりジャネット』より重い作品が多いがかなり充実の内容。
個人的には前作に収録された万能中国人ウィルスン・ウーシリーズがもっと読みたい。

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2012年1月25日 (水)

髭、在日ファンク、モーモールルギャバン@渋谷O-EAST

髭と在日ファンクのスピリットシングル発売記念イベント。
ゲストがモーモールルギャバンというお得なライブ。
整理番号は前の方で良かったんだけど会場に着いたらもうB20番まで呼ばれていた。

モールルは最初の数曲が思ったより演奏が淡白でアレッとなった。
CD聴いた時はもうちょっと凝った印象だったので。
登場から上半身裸のゲイリーは一気に会場を温めてくれ、
存在感バツグン。
「美沙子」の次の曲がちょっとディスコ風でここらへんから個人的には
盛り上がってきた。
キーボードのユコちゃんがけっこうアバンギャルドでドラも叩いたりする。
ラストの「サイケな恋人」でパンティコール&ゲイリーがパンツ一丁に。
結果大ウケで最高のオープニングアクト。
最後のドラ連打も良かった。

在日ファンクはますます絶好調。
この前見たワンマンよりさらに良くなっている。
持ち時間が少ない分勢いが増してる感じ。
髭のファンも多いであろうお客さんも最初からノリっ放し。
今日のハマケンのパフォーマンスは余裕すら感じられて
ちょっとこざかしい。
演奏は特にオオギナーのギターがスゴく、
「京都」でのソロはすばらしい。
最初何言ってるかわからないコールは相変わらずでおかしかったけど。
そして「爆弾」で文字通り全員ぶっとんだ演奏。
在日のスゴサ実感。
終わった後のハマケンの表情も満足そうだった。

トリの髭もライブ見るの初めて。
ツインドラムでギターも3人の6人編成。
音もぶ厚いが、それより最近では珍しいロックバンドといった風格が頼もしい。
須藤さんの“どうも、ちゃん髭だよ”みたいなチャラいMCがハマってる。
週末の雪から今朝の天気の話からの「青空」からいい感じに。
ここから怒涛の勢い。
「ネアンデルタール」、「ロックンロール」と会場の床が抜けるんじゃないかと
思うほどの盛り上がり。
本編ラストは「虹」。
元々好きな曲だけどライブはCDなんて比べものにならないぐらいヤバかった。
最後尾でも一体感がビンビン伝わる。
アンコールでは須藤さんが写真撮ろうと言い出し、他のバンドも呼ぶことに。
残念ながらモールルはもう帰った様子。
在日は?の問いに2階席から“います!”の声。
メンバーぞろぞろ出てきて大所帯同士で記念撮影。
須藤さんの合コン座りにしようが笑った。
ライブ後の在日メンバーの格好が普通すぎておかしい。
髭だけ残ったところでシングルのイントロが流れ出しあわてて演奏スタート。
ラストの曲が終わるとギターのフィードバックを大音量で流して退場。
カッコ良すぎ。

今日のライブは3組とも最高。
どのバンドもみんなホントに楽しそうだったし。
目当てのバンドだけでなく知らないバンドでも自然と盛り上がれるのはやっぱりいい。

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2012年1月18日 (水)

『ホーボー・ウィズ・ショットガン』

『グラインドハウス』公開記念のフェイク予告編コンテストでグランプリをとり
製作されたカナダ映画。
主演のルトガー・ハウアー以外は知らない顔。

オープニングのハウアー扮するホーボーが貨物列車で町に来るところは
『北国の帝王』みたい。
クレジットの字体も昔風で堂々とテクニカラーの表示。
音楽も80年代ホラーによくあったシンセサウンド。
悪党が牛耳る町を流れ者が救うB級ストーリーに
残酷描写、悪趣味が満載のいかにもな内容。
予告見た時はてっきりゾンビ映画と思い込んでいたけど。

話は思ったより地味だったが、敵役のドレイク親子の非道ぶりが際立つ。
特にスクールバスのシーンはヒドすぎ。
もういい年であろうハウアーがそれら悪人たちを
ショットガンでやっつけていく姿が痛快。
病院の新生児室でのモノローグは
ニール・ヤング「Rockin' In The Free World」の歌詞みたい。
味方になるストリートガールの演説も同じくグッとくる。
悪役側では正体不明の地獄の使者がボバ・フェットのよう。
ラストはちょっとあっけない。
全体的にストレートで『マチェーテ』より楽しめたかも。

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2012年1月15日 (日)

N'夙川BOYS、ねごと、進行方向別通行区分@代官山UNIT

ねごとが出るので行った『WAI WAI CLUB』というイベント。
開演10分前に入ると杉作J太郎さんとつるぎさんが司会をしていた。
急遽出演が決まったそうで個人的には杉Jトークが聞けてラッキー。

夙川ボーイズはかなりのインパクト。
ベースレス男女トリオで派手なルックスだが、
パンクというよりしっかりしたポップソング。
ボーカルのマーヤさんはノセ方がうまく初めて見る客でも盛り上げていく。
最初紅一点のリンダさんがボーカル&ドラムだったので、
最近は女の子ドラム多いなと思っていたらパートチェンジで
もう1人のギターがドラムに。
そのうちマーヤさんもドラムに座り、全員がギターも担当するという
ジェントル・ジャイアント状態に。
あげくにダイブどころかステージからフロアに強引にドラムセットを運んでの演奏。
僕のいた所からは見えなかったが。
その曲「物語はちと?不安定」は『モテキ』でも使われたそうでキャッチー。
演奏は勢いも笑いもあるし、リンダさんは美人でボーカルうまい。
今日は7曲もやったぜと言っていたが、確かにこれでフルステージは大変そう。

ねごとはチャットとやったゼップの時よりもハード。
特にギターのみずきちゃんが前に出ると、
シューゲイザーぽさもあることに気が付く。
今日は対バンが飛び道具系なのでややアウェーな様子だったが、
いいライブ。
新曲も良かった。

トリは進行方向別通行区分。
うーんこれは何だろうな。
まるで文化祭ノリで若い。
このバンド目当てのお客さんが多かったみたい。
ギターがちょっと相対性理論ぽく、リズム隊は意外としっかりしてる。
しかし、ボーカル&ギターのメガネの印象が強烈すぎて全てをかき消す。
歌詞もMCも何だか良くわからないがメチャ受けてる。
僕はちょっと退屈だったなあ。
開演前の物販も長蛇の列で、CDはどうやらライブでしか手に入らないようだ。
次見たら印象変わるかも。

幕間の杉J&つるぎトークはみんなあまり注目してないこともあってか、
超テキトー。
まあいつもどおりだが。
誰も求めてないのにギャバン大葉話を挟む杉作さんはさすが。

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